今岡という選手
2006年09月30日 (土) | 編集 |
野球の試合を見ながら号泣してたあやっこです
こんばんわ。

野球の話です。
仕事しながらの観戦ですが手がつかない!(笑)
ほとんど可能性は低い、と分かってても目の前の勝利を一つ一つ掴もうとするチームに釘付けです。


「今岡誠」という選手が阪神にいます。
去年の優勝に貢献し、147打点という球団記録も塗り替え、
チームにいなくてはならない5番打者です。

今岡選手は基本的に普通のバッターと違います。
まず岩鬼(ドカベン)を思わす、ものすごい悪球打ちです。
明らかにボール球の高めに浮いた球(普通は迷わず送る)を
迷わず振って、「パコン」というまぬけな音で打ち返すのですが、何故かスタンドに入る
という、とにかく器用な選手で手首にコルクが…

とかよく分からない憶測を呼ぶほどの、いわゆる天才型バッターだといえます。
去年の特徴として、恐ろしいほどのチャンス強さというものもあります。

彼のキャラクター自体も、独特です。
ヒーローインタビューで全くひとの話を聞いてない返答、人のよさそうなニコニコ顔。足が遅くて、守備がまずい。とにかくスローな送球。
でもバッターボックスに入ったときの絶対的な期待感。
とにかく私のツボをついて、大好きな選手の一人です。

しかし今年、突然の打撃不振。加えて右手負傷、持病のばね指手術で戦線離脱。
長らく一軍からは遠ざかっていました。
ようやく帰ってこれた、と言ってもスタメンはまだまだ、しばらくは2軍で調整。
代打でようやく一軍ベンチ入りをしますが、中々結果を出せない。
仕方ないとはいえ、あの今岡が、いつもホニャンとした緊張感のない笑顔の今岡が
固い表情でずっと試合を見続ける様は本当にいたたまれなかったです。

9月、チームは奇跡の逆転Vに向け、脅威の快進撃。
8月の「球児の涙」から数え、一昨日の時点で19勝3敗。
皆が結果を出す中、今岡は一人中々試合に出れない、出ても結果が出せない。
そんな自分をどれだけ責めてたのでしょう。
勝利のハイタッチで、何も貢献できなかったけど笑顔でチームメイトを迎える今岡は何を考えていたのでしょう。

そんな中、今シーズン最後の天王山 対中日三連戦。
一度も負けられない状態で、大きく負け越してる首位チームをホームで向かえる。
7回裏、1点リードした状態で大きく引き離す大きなチャンスが訪れます。
2アウト満塁で代打の場面。対するピッチャーは右投げの川上。本来なら、左打ちの打者の方が有利な場面です。
岡田監督は当然代打に左打ち(しかも最近大活躍)の林を送る準備をしてました。
しかしその前の代打桧山が打ち取られた後、何を思ったか林に代えて代打今岡をコール。
湧き上がる場内。

後で分かったのですが、この試合で阪神は川上から6つのヒットを奪ってましたが、全て右打ちの選手。
そこに監督が気付いたのかは分かりませんが、そう考えると適切な采配です。

コールされた今岡はゆっくりと打席に向かう。
2アウトでもう後がない状況。
ここで点をとっておけばほぼ試合は決まる。そんな場面で送り出された今岡。
後でその時の状態を、「真っ白で、気合で」と表現してました。
極限まで集中していたのでしょう。何も考えず、ただ打つ事だけを。



勝負は1球で決まりました。
バットを振り切った打球はライトよりのセンターへ、センター飛びつくが…ぬけた!ホームに鳥谷が、矢野が、秀太が帰ってくる。今岡は打球の行方を確認しながら、2塁上で止まる。

走者一掃のタイムリー2ベース。
今岡は2塁上で小さなガッツポーズをした。
それは去年のような分かりやすい大きなしぐさではなく、控えめなそれで
彼が今年の自分にどれだけふがいなさを感じて、これだけで自分が仕事をしたとは認めてない、そんなものを感じとれましたが
私にはもう十分でした。



やっと、今岡の今岡らしい打撃が見れた、今岡のチャンスでのタイムリー、しかも対中日、心からの笑顔、ヒーローインタビュー。
ああもう、本当に有難う。
TVを見ながらずっと号泣でした。今月は阪神に泣かされっぱなしです。
己で夢を掴もうとする姿はどれだけ泥臭く、必死であってもカッコイイ。
その後赤星がヒットで続くのですが、本塁憤死の足の遅さも、また今岡らしい。
タッチアウトになって、顔をあげた今岡は、今岡らしいあの笑顔でした。

テーマ:阪神タイガース
ジャンル:スポーツ
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